草の海をわたる風。

朝吹いた強い風が
目の前の桜の木の葉を
揺らす音をきいた時
数年前の夏モンゴルの草原の
ゲルで目覚めた朝耳にした
草原を渡る風の音を
思い出しました。
いろいろな音がミックスされて
大きなかたまりとなって
すぐ上の空を吹きぬけてゆくかんじ。

フェルトの生まれたふるさとを見てみたい。
それもありましたけれど
旅行会社のパンフレットにあった
「途方にくれるほどの大草原」
という言葉が決め手になって
出かけた旅。
「途方にくれてみたい」
そう思って草原に立ち
馬で駆け巡りましたが
途方には暮れませんでした。
草原はとても広かったけれど
ただ平べったいわけじゃなくて
ちいさな丘が遠くにあって
「もっと遠くへ行きたい」
そんな気持ちになりました。
チンギスハンの気持ちが
ちょっとわかったような気がしました。

誰の詩だったか忘れてしまいましたが
風の中にバイオリンをおいたら
どんなメロディが奏でられるだろう
みたいな、いやひょっとしたら
ちょっとあるいは全然
違ってるかもしれないですけれど
そんな詩があって
旅を思うと
その詩が浮かんできます。
あの時のわたしとしては
満天の星空の大草原に
そっと置かれた馬頭琴。
どんな音が
どんな風に奏でられるかわからないけど
そっと置いてみる。
そして鳴った音とメロディに
鳴らなかった音に
驚いてしまう。

自分をそこに置いてみて
どう感じるかを楽しむかんじ。
予想通りでないコトの方が多いから
感動もひとしおだったりするんでしょうね。
これが旅の醍醐味なのねと思ったっけ
たくさんのこと感じたな
ほんの数日の旅だったのに。
あの夏も暑かった
そんなことを想った
朝でした。

さあ遠くの丘めざしてでかけます。
遅れをとりもどすべく!
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by miyoshimasako | 2009-07-29 11:22 | イトシイものたち。
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