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さわってみたくなる。


たとえば桃。
それは熟し具合をさぐるのではなくて、
銀色に光るうぶげをそおっとなぜてみたくなるのです。
たとえば外国のお土産の紙袋。
中身を確かめるのではなくて、
その紙の質感を味わうかんじ。
たとえばロダンの「ダナイード」の背中。
ひょっとしたらあたたかいんじゃないのかなって。

ものだけじゃなくて、すてきなひとに出会ったら、ほんとは絶対握手したい。
ただ、いろいろなことをわたしの手が感じるだけじゃなくて、
わたしの手もいろいろなことを伝えてしまうので、ちょっと緊張するけれど。

きっとわたしも、
イタリアの羊飼いの生き方を
ある写真家がそう表現したように、
「手で物事を理解」したいのです。
だからルームシューズやベビーシューズも
その足をたっぷりさわった手の記憶をたどって形作るのが、
とても楽しいのでした。
by miyoshimasako | 2006-03-18 01:03 | イトシイものたち。
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