桃源郷での日々。

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その学校に
初めて行った時
指定された道は
車どおりも多く
殺伐とした風景でした。
通うのはわたしではないですし
学校自体はすばらしく
魅力的でしたし
それで充分だったのですけれど
なんとなく気になったのです。

そんなおもいで
帰り道を歩いていたとき
ふと
こっちにいってみようと思い
道を曲がり歩いて行くと
そこに桃源郷が
ひろがっていたのでした。

豊かなみのりの果樹
枯れ枝をささえにして
元気にのびる野菜
道を歩くことり
斜面には季節の花々が
強い香りを放ち
咲き乱れていました。
道のそばを静かに流れるせせらぎの音。

少しはずれに広がる
ちょっと怖いくらいの森には
まちがいなく
トトロがすんでるはず
そうおもえてしまうくらいの
夢のような場所。

なんたって
駅から近い道。
もちろん公道です
きっとこういうのを
農道っていうのかもしれない
そんな道歩いて
ときに走って
通えることだって
学校での生活と
おなじくらい
かけがえのない体験かもしれない
とおもったのでした。

そして通った当の本人は
どこが桃源郷なんだか
なんて言ってましたけれど
でもいつか
あ、この香り、って
どこかで何かにであったとき
この場所が
ほんと桃源郷だったって
わかるんだろうな
ぼんやり考え事しながら
歩いたことだって
あるかもしれない
そんなあれこれを
ひとりおもっていた
卒業式の帰り道
どこまでもすみきった
青い空を見上げたら
何かが目の前を横切って
足もとに降り立ちました。

見ると久しぶりの
てんとう虫。
あたたかなひざしに誘われて
空とんでいたのかな
おめでとう
言うために
きてくれたのかも
なんて
おもわずしゃがみ込んで
みつめてしまいました。

そんなことしていても
だれも通らない
きっと人も住んでるはずで
わたしが来たのは
ほんの数回だけど
出会ったことって
なかったなぁ
なんて思った
あたたかな日ざしの
午後でした。
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by miyoshimasako | 2011-03-05 23:22 | イトシイものたち。
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