一枚があれば。

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美術展を見にいくときには
もし
このなかで一枚
捧げますっていわれたら
すぐ答えられるようにしておこう
なんて
勝手に考えつつ
見たりもするのです。

その一枚に出会えない時も
あったりするのですけれど
でも今回
その場所から
動けなくなるほど
ステキな作品に
出会えて感動したのでした。

うっそうとした森の中にたたずむ
版画専門の美術館の
ひとかげもまばらな会場で
ひとり
ものすごくドキドキしながら
なぜか
どうしよう
なんておもったりもして
どれくらい
見つめ続けて
しまったかな・・・

そのあとにも
たくさんの作家の
たくさんの作品たちが
壁をおおっていましたけれど
他はすべて
もうしわけないと
あやまる気持ちで
とおりすぎて
しまいました。

なんていうか
この感動が
うすまってしまうのもいやだし
魂込められた作品をチラ見
なんていうのも
失礼だと
おもったり。

これをいただけたら
なんて言ったりして
かしこまりました
なんて
白い壁から
白い手袋で
そっとはずしていただいて
ちょっと堅さのある
白い紙で
丁寧に包まれ
べージュ色の麻ひもで
きっちり十字にむすばれた
大切な一枚を
両手で
大事にかかえて
持ち帰る
そんな気持ちで
森の中を歩いて帰りました。
どこにかけようかなとか
あれこれおもい
めぐらせたりして。

これは
ロビーから見えた
うっそうと
おしよせる森の緑が
あまりに美しくて
おもわず撮ったもの。

もちろん
撮影の確認は
してあったのですけれど
あまりのシャッター音に
わたしがびっくりして
係のかたを見たら
「かまいません。
 どうぞお好きなだけ」
なんて
微笑んでいただいたり。
そんな
おだやかに
ゆったりと
流れていく時間にも
シアワセを感じた
静かな午後でした。
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by miyoshimasako | 2011-08-02 11:00 | そんな一日。
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