プレゼント。

大学3年生のクリスマスの数日後、
友人とお茶をしました。
彼女は、
「ちょっときいてくれる?」
と、少しおこりぎみ。
「何かあった?クリスマス」
「ショックなことがあったの」

きいてみると、待ち合わせ場所に手ブラで来たひとつ先輩の彼が、
好きなものを買ってあげるよとジュエリーショップに連れて行き、
どれが欲しい?と、聞いてきた、というのです。
「え?どうして、ショック?」
ときくと、
「私は、買って欲しい物なんて無いの。
 彼が私に贈りたいものだったら、
 私を思いながら一生懸命考えて選んでくれたものだったら、
 消しゴム1個だって、 ほんとうにうれしいのに。
 ねえ、プレゼントって、そういうものだと思わない?!」
高いジュエリーを喜ぶ女だと思われたのかと。
だから、ショックだったと。
まだまだ幼稚だったわたしは、びっくりしました。
だって、欲しいものを買ってくれるなんて、
それはそれで素敵な話じゃないの・・・
消しゴムのほうがいい、って、ねぇ・・・
ほしいものがほしい、って思っていたわたしは
ちょっと恥ずかしくなって、
彼女がなんだかまぶしく見えました。

今なら、その時の彼女の気持ちも、
彼の気持ちもわかる気がします。
彼だって、彼女を最高に喜ばせたいって、思ったんだろうなぁ。
表現の仕方と受け止め方が、ちょっとずれてしまったけれど。

わたしはといえば、今は、もう、何でもうれしい。
わたしを思って考えてくれたものや、ことだったら、ほんと、何でも。
そう、消しゴム1個だって。
お店で「どれがほしい?」って、きかれたって。
歌を一曲わたしのためにだけ歌ってくれる、でも。
そっと手を握る、でも。

やさしい気持ちが感じられたら、
もう、それだけで。
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by miyoshimasako | 2007-12-25 02:12 | イトシイものたち。
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