昨日の教室で、小さい手袋を作りました。
3歳になるという息子さんへのプレゼントにするとのこと。 わたしもわが息子に作りましたがものすごく遠い昔の話。 それも、いつのまにかどこかに行ってしまいました。 久しぶりなので一緒に作り、 生徒さんのもとてもかわいく出来上がり、 教室では、片方の手の分だけでしたので、 あとはお家でもう片方作って、 息子さんの手に合わせて仕上げてね、ということで教室は終了しました。 手袋とか靴というのは片方だけだと、 なんていうか、とても淋しそうなので、 早く作ってあげたくて(手袋のために!)、 もう片方を午後作り、なんだかほっとして眠ってしまって、今朝、 二つの大きさを合わせ、形を仕上げてゆく時に気がついたのです。 「あ!合わせる手が、ない!」 かつて小さかった息子の手はもうわたしより大きくなり、 この、今出来上がった手袋を、 「はめてみて」 って言って合わせる手はもうここにはないんだ・・・ と、ちょっと淋しくなりました。 でも、大丈夫。 これまでの人生で感じたいろいろな感覚が大切にしまってある、 とっておきの引き出しをそっと開けて、 目を閉じて、静かに思い出してみるんです。 そして、 右手用にカーブをつけた手袋と、わたしの左手を、 左手用にカーブをつけた手袋と、わたしの右手を、そっとつないでみたら、 なつかしいあの小さな手のあたたかさがよみがえったような。 ここにちゃんと子どもの小さな手が入ったらきっと、 ちょっとした小動物みたいにもぞもぞうごくんだろうな、この中で。
by miyoshimasako
| 2008-10-20 17:00
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ごあいさつ
はじめまして。
みよしまさこです。 1996年の夏 知人の山荘で、フェルトに出会いました。 はじめての感触。 懐かしいにおい。 そこからわたしの Feltwonderland を巡る旅が始まりました。 途中モンゴルや モロッコにも 楽しい寄り道を しましたっけ。 寒い冬の日、 東京に生まれました。 本と、お絵描きと、 デパ地下のそば打ち実演を見るのが大好きな子どもでした。 東京の吉祥寺にある 欅並木の美しい大学の 文学部を卒業後 百貨店、広告代理店勤務を経て 子育ての中で出会ったのが、フェルトでした。 「量は質を生む」 という画家の言葉を胸に ひとり手探りで作り続け 2001年リビングデザインセンターOZONEでのクラフト展をきっかけに 徐々に仕事のかたちが作られてまいりました。 まわりにいるひとや 出会ったすべてのひとの やさしい さりげない 時にはきびしい でもいつもあたたかい たくさんの手に守られて 今日まで歩いてくることができました。 「SHEEPS`」というのはわたしが勝手に作った言葉です。 英語の「SHEEP」は 1匹でも100匹でも 変わらず「SHEEP」。 でもそれではなんだか あんまりな気がして わたしに毛を分けてくれる羊一匹一匹への ありがとうの気持ちも込めて「S」をつけ アポストロフィー「’」は 屋号を表すと同時に フェルトの作業の 全てがそこから始まる 小さくちぎった羊毛の ひとかけらも表しています。 さりげなくて でもちょっと楽しい そんなものたちを作りたいと思っています。 あなたの毎日を ほんの少しでも あたためられたらと 願っています。 ・・・・・・・・・・・ NHK文化センター青山と 都下の自宅にて、 教室をしております。 出張の講習会や ワークショップも 承っています。 手仕事はちょっと苦手 なんて思ってらした方も ご心配はいりません。 手作りの楽しさを お伝えできたらと 思っています。 *NHK文化センター 青山教室の詳細は www.nhk-cul.co.jp/school/aoyama/ でご覧頂けます。 作るものは カテゴリー「教室でつくるものたち」で全てではありませんが ご覧いただくことが できます。 青山教室は1月期から 若干名ですが お申し込みも可能です。 ご希望の方は どうぞお早めに お問い合わせ下さいましたら うれしいです。 *自宅教室についてなど お問い合わせは miyoshimasako@excite.co.jp までお願い致します。 *携帯電話やスマートフォンからのメールは パソコンからのメールを受信できる設定にして お送り下さるとありがたいです。 *以前のアドレスにお送り下さる場合はタイトルにお名前をおつけ下さいますようお願い致します。タイトルの無いものは削除させていただくことがありますのでご了承ください。 *おすすめの羊毛店は 山梨/吉祥寺 「アナンダ」 *twitterしています。 カテゴリ
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